2005年11月アーカイブ

岡山、静岡、高知で歌ってきます。

講演ライブ@小学校の岡山以外は、
一般のみなさんにも、参加してもらえるものなので、
お近くにお住まいの方は、
足を運んでみてください。

道中の色々は、
《前のめりッ》
にて、写真つきでレポートしていきますので、
こちらにも、
ちょくちょくアクセスしてくださいネッ☆

そしてそしてッ!
Mプロ遠征といえば、
気になるのは食べ物ッ!

岡山、静岡、高知の《おいしいもの&お店》をご存知のみなさんッ!
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すると、移動中のぼくらに、メールが送れるようになっていますので、
ぜひぜひ教えてくださいッ☆

実はぼく、
四国上陸は、今回がはじめてッ☆
おいしいカツオ、
食べたいなぁ。


な?んて、
食べ物のことばかり書いてきましたが、
もちろん、
行く先々での、
様々な出会いを、
何よりもたのしみにしていますッ☆

それでは、
行ってきまッス♪

《真っ暗闇の中を、ガイドの声をたよりに歩く》というイベント、
《DIALOG IN THE DARK(DID)》に、行ってきた。

真っ先に感じたのは、
「ものすごく、《守られてる空間》だなぁ」ってこと。

もちろん、
参加者にケガなんかさせちゃ大変だし、
段差やスロープについても、
ものすごく考え抜かれた上で、
建てられたスペースだからということは、
重々承知している。

ただ、やっぱり、
毎日毎日、
突然現われる、猛スピードの車や、
携帯片手に突っ走る自転車、
さらには、
どこに停まっているかわからない、
ハッチをはね上げたまま、作業しているバン、
はたまた、
昨日まではなかった、
工事中の穴ぼこなんかをよけながら、
歩いているぼくにとっては、
それこそ、
《目をつぶってても歩けちゃう》ってくらい、(笑)
たまらなく安全な空間だった。

でも、
はじめて白い杖をつくことになった、みなさんにとっては、
かなり、おっかなびっくりの体験になったみたいで、
それを観ているのは、
とても新鮮なことだった。
そして、今回セッションに参加したことで、
ぼくも、たくさんの発見をさせてもらった。


セッションは、
アテンド担当の視覚に障害を持った方の誘導で、
ぼく以外、6人の参加者と、
様々な環境の部屋を周るというものだった。

その中のひとつに、
真っ暗闇でブランコに乗るというものがあった。

最初にこのブランコに乗った、
20代くらいの姉妹のおどろき方は、
とてもおもしろかった。

「なにこれッ!
普通のブランコとは、ぜんぜん違う揺れ方してるッ」
「ほんとだッ、ななめに揺れるッ」
まるで生まれて初めて、
ブランコに乗ったみたいなはしゃぎ方だ。

「次に乗りたい方ッ」という声に、
すかさず「はいッ」と返事して、
ブランコがあると思われる方向へと歩いていった。

杖の先が座面に当たり、
手を伸ばして確かめてから、
体の向きをかえて座ってみる。

左手を横に伸ばすと、
すぐに、ブランコをつっているワイヤーに触れたので、
それを握り、
地面をけった。

取り立てて、
特別な動きなど何もない、
それどころか、
安全のためにか、
とてもゆっくり、
かつ、少しの角度しか、
動かないようになっているブランコだった。

「な?んだぁ。普通じゃん」
思わず声に出ちゃったけど、
最初に乗ったふたりのおどろきや感動を、
思いっきり否定してしまったような気がして、
なんだか申し訳ない気持ちになった。
こういう世界初体験のみなさんにも、
そして、
アテンドを担当している側にとっても、
オレの存在、
けっこうタチ悪かったかも。(苦笑)

ほかにも、
わらが敷き詰められた部屋で横になったり、
注文した飲み物(もちろんぼくはビールッ☆)を、
真っ暗なバーカウンターで、
みんなで飲んでみる、なんていうものまであった。

このバーカウンターでは、
ちいさな音で、ジャズが流されていた。
DIDの期間だけ、
急ごしらえで作られたスペースだし、
照明をつけたら、
内装も、
たいして凝った造りじゃないんだろうけど、
こんな風に、
薄くBGMが流れるだけで、
ぐっと雰囲気が変わるのはおもしろい。


そんな、暗闇の小旅行を、
とてもたのしいものにしてくれたのは、
なんと言っても、
アテンドを担当してくれた、
通称《あっこちゃん》の力だと思う。

暗闇に響く彼女の明るい声は、
参加者にとっては光であり、
道しるべだったと思う。
みんなが彼女をたよりにしてる感じが、
ひしひしと伝わってきたし。


今回セッションに参加して、
一番強く感じたのは、
《コミュニケーションの大切さ》だった。
アイコンタクトとか、
あうんの呼吸で《察する》という行為ではなく、
しっかり自分の声で、
自分の言葉で、相手に伝えること。

メッセージを受け取った方だって、
そのことを、ちゃんと伝えなければ、
成立しないって空間は、
本当におもしろかった。

みんなが誰かに「伝えよう」として発する言葉は、
とてもやさしかったなぁ。

聞くところによると、
別のセッションでアテンドを担当していた中に、
わざと黙り込んじゃうという、
《いたずら》を仕掛けた人がいるらしい。

もしぼくが、
アテンドを担当することになったなら、
これ、絶対やっちゃうだろうなぁ。
その時のみんなの右往左往を想像すると、
思わずにやにやしてしまう。


そしてもうひとつ。
暗闇の中なのに、
相手の表情が見えてくる。
これってラジオを聴いてる時にも、
感じる間隔とよく似てると思った。


すべての行程を終え、
光の中に戻ってから、
アテンドのあっこちゃんと、
あいさつをしていたら、
かつて彼女が、
ぼくのライブに参加したことがあるということが発覚して、
これには、ものすごくおどろいて、
そしてもちろん、うれしかった。


「せっかくおもしろい体験をしたし、
《コミュニケーション》ってものについて、
もうちょっと考えてみたいなぁ」なんて思いながら、
ふたたびぼくは、危険がいっぱいの、光差す世界へと踏み出した。

ずっと言いたくて言いたくて、
書きたくて書きたくて仕方なかったことが、
本日ついに《情報解禁》ということで、
一気にしゃべらせていただきまッス♪

ぼくの楽曲、
《花星賛歌》
が、
普天間かおりさん
にカヴァーされ、
来年、1月25日に発売されます!

「な?んだぁ。
そんなこと、
もう
《前のめりッ》
でも、
《学びの場.com》のインタビュー
でも書かれてるじゃんッ」と思ったあなたッ☆
まぁ、そうあせらずに、
おしまいまで、
じっくり読んでってくださいッ♪

このお話をいただいたのは、
今年の夏、
青山スパイラルカフェでのライブを終えた直後。

もともと、自分の作品を、
他のアーティストにも歌って欲しいという気持ちは強かったから、
この申し出は、
実にうれしかったなあ。

《花星》のメロディを《沖縄》出身の《女性》が歌ってくれるッ♪
頭の中では、
様々な音のイメージが広がっていった。

そして、さらにうれしいニュースがッ☆

普天間さんのレコーディングでも、
ヴァイオリンを弾いてほしいということに加えて、
なんとッ!
テレビ東京の《美の巨人たち》の、
エンディングテーマでも流したいとのことッ!

これはもう、
「盛り上がるなッ」という方が、無理でしょうッ♪

ところがッ!
ここから思いもかけない、
《急展開》が待っていた。

「実は、番組の性格上、
日本語以外の言葉でカヴァーするって話になりそうなんです」

「ってことは、英語か何かで?」

「いやぁ、英語っていうのも、ありふれてますから、
ここはひとつ、
《ロシア語》でいこうかと」

「ロ、ロシア語???!!!」

すぐさま頭の中で、
《ロシア語の歌》を検索してみたけど、
どうも、うまくヒットしない。

しかも、メロディも、
けっこう和風な《花星》だ。

仕方がないので、
知ってるロシア語を、
《花星》のメロディに乗せて、
頭の中で歌ってみる。
ーーーー
♪ピ?ロシキピロシ?キ
♪ゴルバチョフエリツィン
ーーーー

ぜんぜんだめだッ★
イメージなんて、
これっぽっちも沸いてこないッ★

それならサウンドはどうかといえば、
どうやら《ユーラシア》というコンセプトでいくらしい。
ということで、
これについても、皆目見当がつかない。

そんな中、まだ、歌が録音される前の、
つまり、カラオケ状態のデモテープが届いたので、
さっそく聴いてみることに。

いやぁ、これにはたまげた。

コンピューターで組み上げられたリズムは、
想定内だったものの、
メロディに添えられたコード進行からは、
正直、違和感を覚えてしまった。

そして、ヴァイオリン録音の数日前、
普天間さんがロシア語で歌う《花星》のCDが、
ついに事務所に届けられた。

聴きたいような、聴きたくないような、
なんとも複雑な心持ち。

弦楽四重奏が奏でるイントロにいざなわれ、
普天間さんの歌声が流れ出す。

この歌声を聴いた瞬間、
それまで抱いていた不安は、
一気に氷解していった。

とてもやさしくて、
且つ力強い歌声。
しかも、全体を通して、
ものすごい透明感ッ☆
特にBメロの歌声からは、
母性のような強さも感じる。

ぼくの歌ったものとは、
まるっきり別の《花星賛歌》が、そこにはあった。

ロシア語というのも、
想像していたより、
ずっとやわらかく響いてきた。

今回訳詞をしてくださった、
ロシア出身のミュージシャンも、
この歌をとても気に入ってくれて、
日本語詞が持つニュアンスも損なわないように、気を配りながら、
言葉をつむいでくれたそうで、
これもとてもうれしかった。

ヴァイオリンについても、
普天間さんヴァージョンのイントロを聴いた瞬間に、
自分が弾きたい、
いや、弾くべき旋律が、
頭の中に流れてきて
数日後、
そのフレーズをモチーフにして、
イントロと間奏、
そして、最後のサビの部分を録音した。

こんなアプローチを、
ヴァイオリンでするなんて、
この曲を作り、
自分で歌っていた時には、
考えもしなかった。

そして、ついに、
普天間かおりさんの《花星賛歌》が完成ッ♪

後日、日本語ヴァージョンも録音されたんだけど、
実はぼくは、
今ではロシア語の方がお気に入りってくらい、
なんともしっくりきちゃってるのが、
本当におもしろい。

いやほんと、
出会い、
そして人の力って、
すごいな、と、
あらためて感じた仕事だったなぁ。

自分の曲が、別の誰かに、
しかも、
日本語以外の言葉でも、
歌われていくこと。
これは、ぼくだけじゃなく、
歌自身にとっても、
実にしあわせなことだ。

ここをご覧の、
決して少なくない数のみなさんに、
《花星賛歌》は、
すでに、とても大切にされている歌だと思う。

そういうみなさんにとって、
今回のカヴァーは、
かなりの《衝撃作》になるかもしれないけど、
そういったみなさん、
そして、
まだ、この曲のことを知らない人たちに、
この歌が、どんな風に響いていくのか、
今からとてもたのしみだ。

すでに
《情報メール》
でも速報したとおり、
11月19日(土)、
NHK-FM
サタデーホットリクエスト
に、ライブゲストとして、
生出演することとなりましたッ♪

この日、11月19日は、
ぼくにとっては、
特別に想い出深い日。

エッセイ
《毎日が歌ってる》
のらすとシーンにもなった、
ぼくがふたたび歌いはじめたライブが、
4年前のこの日、
2001年11月19日だったんだよなぁ。

あの時は、ちょうど、
獅子座流星群が地球に大接近していて、
「ライブに向けて、やるべきことは全部やったけど、
果たしてお客さん来てくれるのかなぁ」と、
めっちゃくっちゃ不安だったぼくに、
流星群のニュースは、
なんとも気持ちをあったかくしてくれたっけ。

本番当日も、
おどろくほどたくさんのみなさんに参加してもらえて、
本当に、
忘れられない出来事となりました。

そんなライブから、
ちょうど4年経った日に、
全国に向けて歌えること、
今からとてもたのしみです。


そしてそしてッ!
もうひとつ、
この日をたのしみにしてる理由ッ♪

なんとッ!
毎年ライブでヴァイオリンを弾かせてもらってる、
奥井亜紀ちゃん
が、同じ日に、ゲスト出演するという情報がッ☆

いやぁ、
なんという偶然ッ♪


番組は、公開放送なので、
みなさんにも観覧していただけるのですが、
亜紀ちゃんファンも、熱心に葉書き書きそうだし、
意外と倍率高いかもよッ☆

応募は11月7日必着なので、
みなさんふるって葉書き書いてくださいッネッ☆

12月には、
静岡と高知でも歌う予定
になってるし、
2005年のラストスパートも、
一気にいきたいと思いますッ☆

それじゃ、
まずはラジオのこっちと向こう、
さらにはスタジオで、
みなさんと響き合えることをたのしみにしていますッ♪


P.S.
ひとつ前のエントリーに対して、
本当にたくさんのみなさんから、
応援やはげましのメールをいただきました。

そのほとんどが、
ライブが中止になって、
一番がっかりしてるのは、ぼく自身なんじゃないかと、
気遣ってくれる内容で、
とてもうれしく、
また、心強かったです。

みなさん本当にありがとう!


ーーーー
《増田太郎@サタデーホットリクエスト》

放送日時:11月19日(土)、14時?18時50分
場所:NHK 505スタジオ
MC:杏子・ヒロシ・AKINA
出演:増田太郎・加藤景子(P)・鈴木浩克(G)
☆ 2時20分頃から、約30分出演します ☆
その他のゲスト:奥井亜紀 安田大サーカス
★ 地域によっては、臨時に独自の番組を放送することもありますので、詳細は、お住まいの地区のNHKまでお問い合わせください ★

番組観覧方法につきましては、
こちら
をご覧ください。

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