《再会にむけた決意》

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急な発表となってしまうけど、
きたる3月20日、
別海高校『歌声プロジェクト』が
再び、実現することになった。

2003年3月19日、
「自分達の手で、感動できる何かを作り上げたい」と、
高校生から届いた一通のメールをきっかけに開かれた、
《北海道別海高校歌声プロジェクトコンサート》。

前回は《歌声プロジェクト》の過程をホームページで公開し、
また、テレビでドキュメンタリーが放映されたこともあり、
全国のみなさんから、
大変な反響をいただいた。

ぼくにとっても本当にたくさんの、
貴重な経験をさせてもらうことができた、このコンサートの最後に、
ステージの上からみんなに向かって、こう言ったのを覚えている。

「またぜひ別海で歌いたいと思います!
でもその時は、
今回を上回るライブがやれるってことを、
絶対条件にしたいです。
ぼくも東京で、
そうできるようにがんばるので、
みなさんも、
今回を上回るって確信が持てた時、
ぜひまた声をかけてください」

あれから2年。
プロジェクトの中心だった生徒のみんなは卒業し、
今でもたまに、
掲示板やメールに近況報告をしたためてくれている。

逆を言えば、
あのコンサートに参加してくれた別海高生徒も、
当事1年生だったみんなだけとなったってわけだ。

そんな中のひとり、
現在3年生になった男子生徒から、
「また別海で歌ってください」
というメールをもらったのは、
去年のクリスマスの頃だった。

ただしそのメールは、
《歌声プロジェクトメンバー》のひとりとしてではなく、
《彼個人の想い》で送信されたものだった。

「卒業まで、もう時間はないけれど、
今からプロジェクトを立ち上げて、
絶対あの時を上回るものにしてみせます」
メールには、
そう書かれていた。

正直、気持ちはかなりゆれた。
彼が卒業する3月までということになると、
準備に使える時間は圧倒的に少ないし、
おまけに様々な決め事について、
今すぐにでも話し合っていかなければならないことは山積みだ。
それなのに、彼のいうプロジェクトは、
まだ産声すら上げていない。

そんな中、
ぼくのなかに生まれたひとつの思い。
《あの時を上回るコンサート》って、
一体どんなものなんだろう。

2年前、
自分で口にしておきながら、
その言葉の意味を、
今回彼から突きつけられた気がした。

コンサートの規模や、入場者数さえ上回ることができれば、
《前回を超えた》と言えるのだろうか。
それともとにかく、
スタッフだけでも大勢集まりさえすれば...。
どちらもまったく違うと感じた。


そうやってあれこれ考えて、
Mプロスタッフとも何度も話し合った結果、
たどり着いた結論は、
《今の自分たちにできる最高の演奏をする》
ということだけを、
とにかく心がけていこうというものだった。

準備期間が短かろうが、
プロジェクトに一抹の不安を感じていようが、
それを目指し、
達成することだけが、《あの時を越える》ことなんじゃないかって。

そう考えたら、
彼からの申し出を断る迷いはなくなった。

とはいえ、
実現するためのハードルは数え切れない。


彼からのメールには、

ーーーー
まだ今の段階では、
実現できるかどうかはわからないけれど、
また別海にはおじゃましたいという気持ちでいます。
プロジェクトメンバーを集め、
コンサートの詳細を決定してください。
これからの展開をたのしみにしています
ーーーー

という内容の返事を送信した。


そこから先は、
案の定、
大変な道のりだった。

とにかく限られた時間の中で、
各方面との連絡や調整をはじめ、
その時点でできる限りの、
あらゆる可能性をさぐりつつ、
Mプロでも何度も何度も話し合いを持った。

そうやって過ごす毎日の中では、
かなり気をもむこともしょっちゅうだったし、
正直「3月中の開催は、もう無理なのかもしれないな」と思ったことだってあった。

ある時など、あまりにいらいらしていたため、
感情的なメールを、
プロジェクトに送りつけてしまいそうにもなった。

ちょうどそんな時、
別海高校の生徒のみんなだけでなく、
別海町の大人の有志も加わった、
《北の大地歌声プロジェクト》から、
「3月20日開催でお願いします!」という連絡が届いた。

すぐさまミュージシャンと連絡を取り、
スケジュールを確保。
開催に向けた様々な段取りを大急ぎで整え、
みなさんに発表できるところまでこぎつけたのが、
本番わずか2週間前の今日だったってわけだ。


前回ホームページでは、
《北海道別海高校歌声プロジェクトとの日々》というコンテンツを立ち上げ、
コンサート開催までの様子を、大々的に公開し、
そこから多くのみなさんの、
あたたかい応援やメッセージをいただくことができた。

前回の「歌声プロジェクト」を知るみなさんのなかには、
今でも強い思い入れを持って、 
次回開催をずっとたのしみにしていてくれた人もいると思う。

ただ、今回は、
本番まで、圧倒的に時間がないことや、
ぼく自身、とにかく演奏に集中したい気持ちもあって、
《歌声プロジェクトとの日々2》のようなコンテンツを立ち上げたり、
現地までのツアーを組んだりする余裕がまったくなくて、
本当にごめんなさい。

別海からの情報によると、
コンサートが開催される日曜日は、
町内を走るバスは運行されないそうで、
空港やホテルから、会場となる別海高校までの交通は、
タクシーを利用してもらうことになってしまいます。

さらに、ホームページ管理人鈴木さん情報によると、
開催時期がちょうど3連休とぶつかるため、
北海道に向かうツアーは、
どれもかなりの高額らしいんだけど、
「それでも自力でたどり着くッ!」
と言ってくれるたのもしいみなさんは、
《最新ニュース》にあるコンサート詳細もご参照の上、
どうぞご検討くださいッ☆


《最高のコンサート》を作り上げるため、
北海道と東京で、
本番に向けて動いているぼくらのことを、
応援してもらえたなら、
とても心強いです。

コンサート当日までの課程については、
もちろんこのブログの中で、
ちょくちょく報告していくつもりです。


ここから本番に向けての2週間、
今まで以上の力とスピードで、
いろんなことを進めていかなくちゃいけないけど、
今回のコンサートを通して、
《いい演奏》って一体どんなものなのか、
それを実現させるために、
何が必要なのかってことを、
あらためて感じ、
そして学ぶことができそうで、
今からとてもたのしみです。

さぁ、それじゃ準備に戻るかなッ☆

今回の歌声プロジェクトは、
前回のように「別海ライブ参加ツアー」をこちらで手配することはできませんが、
現在管理人鈴木さんがツアー情報や現地での移動手段などを調べてくれています。
情報が集まり次第最新ニュースのコーナーにアップされると思いますので、
参加を検討される方は参考にしてください。

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このページは、Mプロが2005年3月 5日 14:05に書いたブログ記事です。

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