卒業おめでとうッ

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この一年も、
講演ライブという形で、
保育園も含め、
小学校から大学まで、
たくさんの学校におじゃましてきた。
 
そんなあちこちの学校でも、
今頃の季節には、
卒業式が催されてるんだろうなぁ。
 
 
ただ、自分が卒業式にのぞんだ時のことを想いかえしてみると、
決して晴れ晴れとした気持ちじゃなかったんだよなぁ。
「おめでとう」なんて言われても、
何がどうしてめでたいのか、
さっぱりわからなくて、
漠然とした不安ばかりを、
圧倒的に感じていたし。
 
この時感じた不安の大部分は、
きっと、新しく出会う人たちに対して、
抱いていたものだと思う。
 
今まで自分なりに築いてきた、
環境や関係を、
半ば、強制的にリセットされた先で、
一体どれだけのことができるのか。
 
卒業後の世界を、
《未来》だなんて言われると、
いかにも輝かしいもののようだけど、
とても、そんな風には、
感じられなかったよなぁ。
 
 
そんなぼくが、
《未来》を、心から、たのしみにできるようになったのは、
音楽活動をはじめてから。
しかも、講演ライブに取り組むようになった、この数年で、
その傾向は、ますます強くなった。
 
講演ライブって、
ほとんどの場合、
ぼくのことを、まったくしらない、
年齢層も、実に様々な人たちを前に、
時には、予想すらしてなかった環境で、
歌い、おしゃべりすることになる場所で。
ある意味、
新しい学校で、
ゼロからコミュニケーションしていく感じと似てると思う。
 
今までの自分が、
どこまで通用するのかも、
まるっきりわからない状況から、
ひとつの空間を作っていく作業は、
毎回やっぱり不安でもあり、
とっても大変なんだけど、
ライブ参加してくれた人たちと、
「出会えたッ」って感じられた時の、
あの、うれしさや充実感は、
それこそ、何ものにも、換えがたいものがある。
 
 
先週おじゃました、
愛知県岡崎市の中学校では、
MCの合間に、
思わず笑ってしまったぼくを観て、
客席からも、
笑い声が聴こえてくるってことが何度もあった。

その笑い声を聴いただけで、
ぼくはとても自由になれた。
 
それこそ、通いはじめた教室の中で、
はじめてクラスメートと言葉を交わし、
自分の居場所をちょっぴり見つけられた時のような、
おだやかで、
肯定的な空気の中にいる感じ。
 
今目の前にいる人と、
「出会えたッ」って感じるのは、
まさに、こんな瞬間だ。
 
笑い声や拍手、
感想メールを通して感じる《出会い》こそ、
活動を続けていける、
一番の原動力だ。
 
 
4日前、
みんなの笑い声や、
拍手が響いた体育館では、
今日、卒業式が催されたはず。
 
別海や丸亀から、
熱い感想メールをくれたみんなの進路も、
そろそろ決まってきてる頃かなぁ。
 
卒業を迎えたみんなの中には、
昔のぼくのように、
未来への期待より、
不安の方が、
ずっと大きいなんて人たちもいると思う。
 
でも、今のぼくは、
そんな、不安の中にいる人たちもひっくるめて、
卒業を迎えたすべての人に、
心から、
「おめでとうッ」と言いたい。
 
だって、これから飛び込むことになる、
広い広い世界には、
たくさんの《出会い》が待っていて、
そんな出会いを通して、
今まで感じることのなかった、
本当に様々な可能性にも、
気づくことができると思うから。
 
 
出会いがある限り、
未来はどこまでも広がっていくんだと、
今のぼくは心から信じている。
 
 
そんな出会いを、
あちこちで経験したみんなと再会できる、
《未来》を、
ものすごくたのしみにしてるからネッ!

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このページは、Mプロが2005年3月 7日 23:56に書いたブログ記事です。

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