本日3月30日、
ぼくがヴァイオリンで参加している、
より子ちゃん
のマキシシングル、
《忘れられた桜の木》が、
東芝EMIから発売された。
より子ちゃんとふたりでスタジオの同じブースに入り、
彼女が奏でるグランドピアノとともに、
《一発録り》で完成させたのは去年の秋のこと。
いわゆる一般的な、
やり直しがきく方法じゃなくて、
ライブ感、そして緊張感満載の、
たのしいレコーディングだった。
後日
プロモーションビデオ
の撮影にも参加させてもらったんだけど、
レコーディングでも撮影の時も、
ちょっとした合間には、
ピアノとヴァイオリンでセッションしたりして。
こんな風に、
休憩時間の間にも、
言葉でではなく、
音楽で会話できたことで、
かえって、より子ちゃんの人となりを感じることができた。
やはりピアノを奏でる古くからのともだち、
加藤景子さん
に会ってきた。
ぼくは自分で、
譜面を書くことができない。
でも
《ライブ@シアターサンモール》
のリハーサルまでに、
新しい譜面が必要となってしまい、
それを作ってもらうため、
彼女のスタジオまで出かけていった。
今回の本番をいっしょに迎えるわけではないにもかかわらず、
どうしても、
加藤に頼らざるをえなくなってしまい、
「忙しいんだろうなぁ」と思いつつ、
お願いの電話をかけると、
やはり3月中はスケジュールがいっぱいで、
4月に入ってからならなんとかなるとのことだった。
「仕方ないよな」と思いながら電話を切ると、
すぐに彼女から電話がかかってきた。
「あさってなら、なんとかなるかもしれないよ」
明るい声でこう言われた時は、
ほんっとにうれしかったなぁ。
スタジオでは、
ぼくが持って行ったMDを聴いて、
「相変わらず独特のコード進行やなぁ。
こんなにしょっちゅうコードチェンジするなんて、
まったくミュージシャン泣かせだよ」なんて笑いながら、
グランドピアノを前に、
ぼくの音楽的なこだわりにも、
ちゃんと心を配ってくれつつ、
実にていねいに、
2曲の譜面を書き上げてくれた。
「この曲、
そのうち、
うちもやることになるかもしれないから、
MDもらっといてもいい?」
なんて申し出も、
これまたとてもうれしかった。
今まで加藤とは、
ほとんど仕事の時しか会ってなかったから、
言葉より、
音楽で会話してる時間の方が長かったんだけど、
この日は譜面起こしをしてもらった後、
実に久しぶりに、
お茶を飲みながらゆっくり話すことができた。
彼女は最近、
アフリカ旅行にとても興味があるという。
「アフリカにはね、
《360度地平線》ってところがあるんだって」
「へぇッ☆
それじゃそこならさ、
オレも思いっきり、
車運転できちゃうね」
と返事したら、
彼女が急に身を乗り出した。
「そうだよッ☆
車も運転できるし、
思いっきり走ったってだいじょぶだよッ♪
東京で太郎が走ったら、
《見えないからあぶない》ってことになっちゃうけど、
それって何かにぶつかるからってことでしょ?
でもさ、360度地平線なんてところだったら、
どこまで全力疾走したってだいじょぶだよ。
きっとさ、
《見える》とか《見えない》とか、
関係なくなっちゃうような、
今までとはぜんぜん違う価値観の中で生きられそうな気がしない?」
《今までとは違う価値観》かぁ。
確かに《見える/見えない》にかかわらず、
色々なものが変わりそうな気がする。
というか、
それまで自分が気にしていたほとんどが、
たいしたことじゃないように思えてきそうだ。
きっと《見える/見えない》なんて関係なく、
充分に感じられる世界なんだろうなぁ。
いやほんと、
この地球上に、そんな場所が、
確かに存在しているということを教えてもらえただけで、
《今までの価値観》は、
すでに微妙に変化してそうだ。
「絶対いいライブにしてネッ」
駅のホームまで送りにきてくれた加藤に手を振って、
電車が走り出してからも、
しばらくずっと、
《360度の地平線》を想い描いていた。
ほんと最近は、
何かと視野がせまくなりがちだったけど、
この一言で、
パッと広げてもらえたような心持ちになった。
部屋に戻ってきてから、
この日加藤がくれた、
最近彼女が組んだピアノトリオ、
《LANDROBE》のCDを聴いた。
「昔は「なんでもできなきゃ」って思って、
肩肘張ってたけど、
最近やっと、
そういうのが取れてきた」という言葉どおり、
とてもやわらかなピアノの音色が響いてきた。
特にラストに収録されていた美しいバラード、
《POLAJEOUS》には、
とても深い部分を刺激された。
加藤の弾くピアノと、
ドラムやベースとの間でも、
実に様々な、
会話が交わされているようだった。
ぼくも音楽で、
そして言葉で、
これからも、
たくさんの人たちと会話を交わし、
響き合いながら歌いつづけていきたいと、
心から思った。
ぼくがヴァイオリンで参加している、
より子ちゃん
のマキシシングル、
《忘れられた桜の木》が、
東芝EMIから発売された。
より子ちゃんとふたりでスタジオの同じブースに入り、
彼女が奏でるグランドピアノとともに、
《一発録り》で完成させたのは去年の秋のこと。
いわゆる一般的な、
やり直しがきく方法じゃなくて、
ライブ感、そして緊張感満載の、
たのしいレコーディングだった。
後日
プロモーションビデオ
の撮影にも参加させてもらったんだけど、
レコーディングでも撮影の時も、
ちょっとした合間には、
ピアノとヴァイオリンでセッションしたりして。
こんな風に、
休憩時間の間にも、
言葉でではなく、
音楽で会話できたことで、
かえって、より子ちゃんの人となりを感じることができた。
やはりピアノを奏でる古くからのともだち、
加藤景子さん
に会ってきた。
ぼくは自分で、
譜面を書くことができない。
でも
《ライブ@シアターサンモール》
のリハーサルまでに、
新しい譜面が必要となってしまい、
それを作ってもらうため、
彼女のスタジオまで出かけていった。
今回の本番をいっしょに迎えるわけではないにもかかわらず、
どうしても、
加藤に頼らざるをえなくなってしまい、
「忙しいんだろうなぁ」と思いつつ、
お願いの電話をかけると、
やはり3月中はスケジュールがいっぱいで、
4月に入ってからならなんとかなるとのことだった。
「仕方ないよな」と思いながら電話を切ると、
すぐに彼女から電話がかかってきた。
「あさってなら、なんとかなるかもしれないよ」
明るい声でこう言われた時は、
ほんっとにうれしかったなぁ。
スタジオでは、
ぼくが持って行ったMDを聴いて、
「相変わらず独特のコード進行やなぁ。
こんなにしょっちゅうコードチェンジするなんて、
まったくミュージシャン泣かせだよ」なんて笑いながら、
グランドピアノを前に、
ぼくの音楽的なこだわりにも、
ちゃんと心を配ってくれつつ、
実にていねいに、
2曲の譜面を書き上げてくれた。
「この曲、
そのうち、
うちもやることになるかもしれないから、
MDもらっといてもいい?」
なんて申し出も、
これまたとてもうれしかった。
今まで加藤とは、
ほとんど仕事の時しか会ってなかったから、
言葉より、
音楽で会話してる時間の方が長かったんだけど、
この日は譜面起こしをしてもらった後、
実に久しぶりに、
お茶を飲みながらゆっくり話すことができた。
彼女は最近、
アフリカ旅行にとても興味があるという。
「アフリカにはね、
《360度地平線》ってところがあるんだって」
「へぇッ☆
それじゃそこならさ、
オレも思いっきり、
車運転できちゃうね」
と返事したら、
彼女が急に身を乗り出した。
「そうだよッ☆
車も運転できるし、
思いっきり走ったってだいじょぶだよッ♪
東京で太郎が走ったら、
《見えないからあぶない》ってことになっちゃうけど、
それって何かにぶつかるからってことでしょ?
でもさ、360度地平線なんてところだったら、
どこまで全力疾走したってだいじょぶだよ。
きっとさ、
《見える》とか《見えない》とか、
関係なくなっちゃうような、
今までとはぜんぜん違う価値観の中で生きられそうな気がしない?」
《今までとは違う価値観》かぁ。
確かに《見える/見えない》にかかわらず、
色々なものが変わりそうな気がする。
というか、
それまで自分が気にしていたほとんどが、
たいしたことじゃないように思えてきそうだ。
きっと《見える/見えない》なんて関係なく、
充分に感じられる世界なんだろうなぁ。
いやほんと、
この地球上に、そんな場所が、
確かに存在しているということを教えてもらえただけで、
《今までの価値観》は、
すでに微妙に変化してそうだ。
「絶対いいライブにしてネッ」
駅のホームまで送りにきてくれた加藤に手を振って、
電車が走り出してからも、
しばらくずっと、
《360度の地平線》を想い描いていた。
ほんと最近は、
何かと視野がせまくなりがちだったけど、
この一言で、
パッと広げてもらえたような心持ちになった。
部屋に戻ってきてから、
この日加藤がくれた、
最近彼女が組んだピアノトリオ、
《LANDROBE》のCDを聴いた。
「昔は「なんでもできなきゃ」って思って、
肩肘張ってたけど、
最近やっと、
そういうのが取れてきた」という言葉どおり、
とてもやわらかなピアノの音色が響いてきた。
特にラストに収録されていた美しいバラード、
《POLAJEOUS》には、
とても深い部分を刺激された。
加藤の弾くピアノと、
ドラムやベースとの間でも、
実に様々な、
会話が交わされているようだった。
ぼくも音楽で、
そして言葉で、
これからも、
たくさんの人たちと会話を交わし、
響き合いながら歌いつづけていきたいと、
心から思った。
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