2007年11月アーカイブ

今日はこれから、群馬の高校、三重の中学での
講演ライブ
に出発ッ☆

でもその前に、みなさんに聴いてほしい、CDの数々をまたまたご紹介♪
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1. 祈り/普天間かおり
収録アルバム
Precious
去年楽曲提供させてもらって、
テレビ番組《美の巨人たち》エンディングテーマとしても流れた
《花星賛歌》
に続き、
今月発売された普天間さんのアルバムの中の1曲に、
ヴァイオリニストとして、参加しましたッ♪
パーカッションを叩いてるのが、
古くからの音楽仲間、中北裕子ちゃんだったりもして、
彼女の叩き出すグルーブに乗って、
気持ちよく、ヴァイオリンを弾くことができました。
今まで参加した、他のアーティストのレコーディング作品の中で、
一番《情念》のこもったヴァイオリンになってると思います。
このアルバムには、あのモンパチこと、《モンゴル800》のカヴァーも入っていて、
とにかくバラエティに富んだ内容となっているので、
ぜひ聴いてみてくださいねッ☆

2. We Call On Him/エルヴィス・プレスリー
収録アルバム
クリスマス・ピース~キャロル&ゴスペル・バラード
1曲目が《祈り》というタイトルの曲だったので、
続けてゴスペルをかけました。

エルヴィスというと、
《King of Rock'n Roll》なんて、あがめ奉られちゃったりもしたわけだけど、
そもそも彼のデビューのきっかけというのは、
おかあさんの誕生日に、自分の歌を吹き込んだレコードをプレゼントしたくて、
地元のちいさなスタジオで歌ったところからなんだよね。
それが、あれよあれよという間に、
《ロックンロールの王様》なんて呼ばれることになって...。
いつも周りには、
ファンだけでなく、
わけのわからない取り巻きも含め、
たくさんの人たちがひしめき合ってるなんて状況になっちゃったんだから、
彼の心には、
単に「うれしい」ってだけじゃない、
戸惑いや猜疑心などといった様々な感情も渦巻いてたことと思います。

そんな彼が好んで歌っていたのが、
実はゴスペルだったんだよね。

世間的には《セクシャルな男》なんてレッテルも貼られちゃったりもしたエルヴィス。
彼が神と向かい合って歌う、その声は、
自分の内面と、
果てしなく遠い場所、
その両方を同時に見つめながら発せられているかのような、
なんとも言えない波長で、
ぼくの心をかきむしります。

ロックンロールのエルヴィスしか知らないなんて人にこそ、
聴いてほしい1曲です。

ちなみに、リンクを貼ったアルバムは、
彼が歌うクリスマスソングと、ゴスペルバラードをコンパイルしたもの。
今年の師走は、これで決まりでしょうッ☆

さらにディープに彼のゴスペルを聴きたいという人向けには、
↓こちらの3枚組全集がおすすめですッ♪
ピース・イン・ザ・ヴァリー?コンプリート・ゴスペル・コレクション

アルバムおすすめ度:★★★★★

3. Any Road/ジョージ・ハリソン
収録アルバム
Brainwashed

言うまでもなく、ビートルズのメンバーだったジョージ。
今から6年前の明日。
2001年11月29日に永眠した彼が、
生前最後に録音したアルバムの冒頭を飾ったのが、この曲です。

ジョージ自身、
これが自分のラストアルバムになるってことをわかっていた上で、
レコーディングにのぞんだんだよね。
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どんな道を進んでも
やがては神の元へとたどり着く
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と歌われるこの曲、
一体どんなメロディを想像しますか?
ぜひ、自分の耳で確かめてみてください。
きっと、いろんなことを感じるはずだから。

アルバムおすすめ度:★★★★☆

4. デスペラード/ラングリースクールズ・ミュージック・プロジェクト
収録アルバム(PCから試聴できますッ)
Innocence & Despair

前回のエントリーで《超珍盤》と予告したのがこのアルバム、
カナダの片田舎の小学校で、
特に専門的な音楽教育を受けたわけでもない、
ごくごく普通の生徒たちを集めて録音された音楽。

ギターや鈴を持った子どもたちが歌うのは、
60?70年代を飾った、
ビートルズやビーチボーイズ、
はたまたデヴィッド・ボウイの名曲の数々。
↑この選曲は明らかに、録音した先生の趣味だと思うッ★(笑)

これらの、ただただ無垢な歌声たちが、レコード盤にプレスされたのは、
きっと、生徒の卒業記念とか、
そんなきっかけだったんだろうなぁ。
つまり、《売るつもり》なんてまったくない、
ごくごく限られた枚数だけが、
身内にのみ配られたなんていうような。

ところが、そんなレコードの1枚が、
なんの拍子にか中古レコード屋さんに流れ、
たまたまそれを手に取ったラジオDJが番組でかけたところ、
大反響を巻き起こしてしまったというのがこのアルバムですッ♪

今回紹介するこの曲は、
学校のちょっとチューニングの狂ったピアノに伴われ、
(このイントロを聴いただけで、音楽室や体育館の空気を想い出すッ)
ひとりの女の子が、まっすぐに歌っています。

これがすごいのよッ!
冒頭の「Desperado?♪」って歌いだしだけで、
涙と鳥肌が同時に押し寄せてくるようなとてつもない感動ッ!
まさに《無の境地》の歌声です。

ちなみにこの演奏、
映画《イン・アメリカ》の中でも流れてたんだけど、
この作品も、
忘れること、
自分を許すこと、
願うことなど、
いろんなテーマを持った、本当にいい作品でした。

アルバムおすすめ度:★★★★☆
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それでは、行ってきま?すッ☆

《ミュージックシュタイン》放送エリア・時間一覧はこちらッ

いやぁ、朝晩めっきり寒くなったねぇッ!
すっごい乾燥してるねぇッ!!
みんなだいじょぶッ?!

先月末の銚子から、
今月の水戸、福島、福岡での《講演ライブ》を終え、
ついに開催まで一ヶ月を切った、
《ザ・クリスマスショー2007》
の《会場限定クリスマスプレゼントCDR》制作に入り、
いよいよ頑張りどころという時に、
軽?く風邪をひいてしまいましたッ★(苦笑)
あッ、もう復活に向かってるのでご心配なくッ♪

そんな風に、
ちょっぴり体調がくたびれ気味の時にこそ、
《いい音楽》を流しながら、
部屋でのんびりくつろぎたいよねッ♪

ということで、
すっかり更新が遅れてしまいましたが、
番組で紹介した、
乾いた部屋の空気をやわらげてくれる
《初冬の音楽たち》を掲載しますッ☆

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《ミュージックシュタインCDガイド ?07年11月第2週放送分?》

この週は、先月末におじゃました《講演ライブ@銚子市立第六中学校》についても、
熱く熱く語りましたッ☆

1. What Love Can Do/ブライアン・ウィルソン
以前このブログでも紹介した
アメリカのスーパー《ターゲット》限定で発売されているアルバム、
《New Music From an Old Friend》に収録された1曲。
今年6月、番組でも紹介したところ、
この間、常連リスナーさにぼーが、
なんと、このアルバムを半年かけて入手したと、
びっくり報告をくれましたッ♪
そんな風に、電波に乗ったメロディを心に止めてくれたこと、
《ラジオ人》として、何よりうれしいッ☆
この歌は、そんなさにぼー一番のお気に入りだとか。

ビーチボーイズの中心人物でもあるブライアン・ウィルソンお得意のコーラスワークに、
この楽曲を共作している、ぼくも大尊敬の作曲家、
カーペンターズの《Close To You》や、
80年代に、エイズ撲滅チャリティーソングとして発表された、
ディオンヌ&フレンズ(ディオンヌ・ワーウィック、スティーヴィー・ワンダー、エルトン・ジョン、グラディス・ナイト)の《愛のハーモニー》はじめ、
数々の名曲を生み出してきた、バート・バカラックの、
極上のメロディーセンスも加わった、
まさに無敵の1曲ッ♪

《ターゲット》限定販売なので、
アマゾンリンクが貼れないことが、とても残念ではありますが、
機会があれば、ぜひゲットして聴いてみてくださいッ☆

アルバムおすすめ度:★★★★☆

2. Saddonly I See/KTタンストール
収録アルバム
アイ・トゥ・ザ・テレスコープ-スペシャル・エディション(DVD付)
映画《プラダを着た悪魔》でも取り上げられ、大ヒットした軽快な楽曲ッ♪
彼女のライブは、
ギターを叩いたりした音をその場でループしたりして、
弾き語りというよりは、
あたかも《即席バックトラック》を構築しながら展開させていくようなものだそうで、
ぜひ一度、生で観てみたいと思ってるんだよなぁ。

アルバムおすすめ度:★★☆☆☆

3. Ben/マイケル・ジャクソン
収録アルバム
ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ジャクソン5/ジャクソンズ
何年か前、確かドラマの主題歌にも使われてたよね。
いいんだよなぁ。子どもの頃のマイケルの歌ッ♪

今回、銚子、水戸の中学校、
さらには福岡の高校と、様々な学校におじゃまして、
みんなのまっすぐさに、何度も何度も感動したんだけど、
このマイケルの歌にも、
まっすぐ前を見つめる、澄んだ瞳を感じてしまいます。

アルバムおすすめ度:★★★☆☆
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この週に続き、
次週も、とある《子どもの歌声》を On Air するんだけど、
これが《超珍盤》なんだよねッ☆
実に心洗われる、素晴らしい歌声です。
そんなアルバムも含めて、また次回ッ♪

行ってきました福島&福岡ッ☆
いやぁ、たのしい旅だったッ♪

すでに
《前のめりッ》
でもレポされているとおり、
数々のうれしい再会もあった福島、
そして、先生と生徒との《響き合い》も、至るところで感じた、
福岡県立《ひびき高校》での
講演ライブ
どちらも忘れられない時間となりました。

掲示板
には、この2箇所だけでなく、
水戸からの感想かきこが今でもよせられていて、
本当に本当にしあわせですッ!
あさっての番組収録では、
そんな《秋の講演ライブツアー中盤戦》の話もしたいと思ってるんだけど、
まずは、アップが遅れてしまっていた、11月第1週分の《CDガイド》、
さっそくいってみたいと思いますッ☆

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《ミュージックシュタインCDガイド ?07年11月第1週放送分?》

この週は《秋に聞きたいアコースティックな曲》ということでお送りしましたッ♪

1. 恋するチャック/リッキー・リー・ジョーンズ
収録アルバム
浪漫

《アコースティック》というと、
すぐに《癒し》なんて言葉と結び付けられて、
ただ単に、耳ざわりがよくて、
毒にも薬にもならないようなものも多かったりするけど、
この曲はそんなこと、まったくありませんッ♪
すこぶる奔放で、気が強そうな歌声は、
ちょっぴりひねくれてて、
それでいて、ものすごく洗練されてて、
イントロのフレーズだけで《名曲オーラ》出まくりの絶品ッ♪
こういう歌を歌うおねぇさんに恋しちゃったら、
翻弄されるんだろうなぁ。きっと。(笑)

アルバムおすすめ度:★★★☆☆

2. ブレープフルーツムーン/トム・ウェイツ
収録アルバム
クロージング・タイム

この間、ものすごく久しぶりに、
高校時代の同級生と飲みました。
あの頃は、ぼくと同じ、ヴァイオリンを演奏していたけれど、
大学からは別の道に進み、
「忙しくて、なかなか楽器弾ける時間がなくてさぁ」なんて笑いながら、
家族の話をしてくれる彼。

同級生って、ほんとに独特のグルーブがあって、
何年会ってなくても、
「久しぶりッ」の一言だけで、
空白だった時間を飛び越えられちゃうんだよね。

この間、講演ライブで銚子におじゃました時も、
控え室の外の廊下では、
中学校OBたちの《再会の声》が、何度も響いてたんだけど、
ほんと、いいものだったよなぁ。

10代の頃、純粋に《同じ時間》を共有できたともだちと、
離れていても、同じ時の流れに身を置いていたことを確認しつつ、
お互いのかかえている《今》を語り合えた、
本当にたのしくて、かけがえのない時間でした。

そんな再会の後、ほろ酔いの帰り道に、
思わず口ずさみたくなっちゃうのがこの曲。
ピアノを中心とした、簡素な、でも素晴らしく味わい深いオーケストラをバックに、
トム・ウェイツが、実にシブい喉を聴かせてくれます。
その歌には《ひとりぼっち感》がただよってるんだけど、
これが、ちっともさみしくは感じないんだよね。

アルバムおすすめ度:★★★★★

3. Lady O/ジュディ・シル
収録アルバム(PCのみ試聴ありッ)
ジュディ・シル

突然だけど、
《孤独》と《さみしさ》って違うものだよね。

どちらも《ひとり感》ただよう言葉だけど、
自分の内側に向かって、解決への鍵を探している《孤独》に対して、
《さみしさ》というのは、自分の外側に目が向いてしまっている、
そんな状態のような気がします。

そして、生きていく中で、
成長するために、
自分自身とじっくり向き合う《孤独》な時間は必要だと思います。

決してメジャーな存在ではないけれど、
自ら歌を作り、
アレンジも手がけ、
クラシックとも、フォークとも違う、
ものすごく繊細な世界を響かせてくれる彼女の歌を聴いていると、
「このオーケストレーションを編み上げている時間、
きっと、彼女は孤独だったんだろうなぁ」なんてことも感じてしまいます。

でも、自分自身と静かに向き合いながら、
頭の中で鳴り響く旋律を、
ひとつひとつていねいに、楽譜へと落としていく。
そうやって完成したスコアが、
オーケストラメンバーの手によって、実際に演奏され、
空気を振動させた瞬間の《至福》というのも、
孤独な時間を過ごしたからこそ、味わえるものなんだよね。

秋の夜長、彼女が遺してくれた音楽を聴きながら、
そんなあれこれに想いをはせてみるのも、
いいものだと思います。

アルバムおすすめ度:★★★★☆
♪彼女が遺した2枚のアルバムと、デモやライブ音源をパッケージした2枚ぐみはこちらッ
アサイラム・イヤーズ

4. ショパン作曲ピアノ協奏曲第一番ホ短調より第二楽章
/クリスティアン・ツィマーマン(ピアノ・指揮)・ポーランド祝祭管弦楽団

収録アルバム
ショパン/ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11

《究極のアコースティックサウンド》といえば、やっぱりクラシックでしょう。
そんなクラシック音楽の中でも、
最近ぼくが、最も衝撃を受けたのが、
《ショパンコンクール》に優勝したピアニストが、
ショパン生誕の地、ポーランドで、自ら組織したオーケストラを、
ピアノを弾きながら指揮したこの演奏です。

《素晴らしい音楽はジャンルを超える》
というのが、ぼくの持論なんだけど、
まさにこの演奏は、
ショパンへの限りない愛情とともに、
胸の中には鮮やかな映像が広がっていく、
《ジャンルも時間も国境も越えた名演》だと思います。

自分の理想の音楽を完成させるために、
オーケストラまで組織して、
ピアノを弾きながら、
時には首を振ることでオーケストラを指揮するツィマーマンのピアノは、
ぼくの中にあった《ピアノ演奏》の概念を、
根底から塗り替えてくれました。

ほんのちょっとの衝撃で、
あっという間にこわれてしまいそうなハーモニー。
それは、ポーランドの冷たい空気と、
人肌のぬくもりを同時に感じる世界の中で、
ていねいにていねいに、奏でられて。
「二度と戻らない時間だからこそ、愛しくもある」
そんなことも感じてしまう、
《人生の1枚》と言っても過言ではないアルバムです。

アルバムおすすめ度:★★★★★(文句なしッ)
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気がつけば、
もう11月も半ば。
ということは、
《ザ・クリスマスショー2007》
まで、あと約1ヶ月ってことなんだよねッ!

実は現在、
《当日限定クリスマスプレゼントCDR》に入れる新曲を作っています。
これが孤独な作業なんだッ★(苦笑)

でも、
当日みなさんに聴いてもらえることをたのしみに、
完成にこぎつけたいと思っています。

ライブチラシも、
こちら
から、ダウンロードしてもらえるようになったので、
どんどん宣伝しまくってもらえたらうれしいですッ!
残念ながら、当日参加できないなんてみなさんも、
ぜひ、チラシを使って、
東京近郊に住んでる知り合いに、
ライブの存在を広げてねッ!

それじゃまた次回ッ☆
《ミュージックシュタイン》放送エリア・時間一覧はこちらッ

行ってきました水戸ッ!
いやぁ、先週の銚子に続き、
ほんっとに素晴らしい出会いをたっくさ?ん授かることができましたッ☆

まだ緞帳の下がったステージに、ギタリスト、冨士くんとともに上がり、
本番前の最終セッティングをしていたら、
幕の向こうから、
「パンパンパンパンッ」と手拍子がッ!
次第に体育館全体に広がって、
飽和するようにバラけたかと思えば、
ふたたび「パンパンパンパンッ」と、響きはじめるその《エネルギー》を感じちゃったもんだから、
んもう、こちらのボルテージも上がりっぱなしッ!
《バラ色の薔薇》冒頭のヴァイオリンソロを弾きはじめた瞬間から、
アンコールを終え、ステージを降りるまで、
一気に歌い、弾きまくりました。
まさに、みんなとともに過ごした《生きている時間》だったなぁ。

今までも、何度も感じてきたことだけど、
楽曲、そしてライブというのは、
空気を伝い、聴衆の中に響いていって、
はじめて完成するもの。
あらためて、頭ではなく、《本番》の中で、
強くそれを感じられたことは、
ぼくにとって、かけがえのない財産となりました。

掲示板
にも、たくさんのまっすぐなメッセージをもらい、
ほんとうにしあわせですッ!

みんなと過ごし、響き合った時間は、
あさって8日におじゃまする福島、
10日の福岡、
そして、今月29日の群馬と30日の三重、
さらには
《ザ・クリスマスショー2007》
の中でも、
思いっきり、活かしていきたいと思っています。

ほんと、ひとつひとつの出会いが、
支えであり、
誇りなんだよね。
ぼくに《生きている実感》をくれるのは、
みなさんです。

今度はぜひ、そちらから会いにきてねッ!
ひとりひとりとの再会をたのしみに、たのしみにしていますッ!

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