2007年5月アーカイブ

2007年5月27日(日)午後5時、
能登半島沖地震門前町ボランティアセンター前広場、
天気曇天、
そして強風ッ!

この日、この場所で、
ここに集う人たちと《響き合った》時間を、
ぼくは決してわすれませんッ!

海から絶えず吹き付ける強風が、
時には冷たい雨粒も運んでくる中、
特設ステージでの催しに、
すでに3時間以上にわたり、参加されているみなさんは、
ボランティアスタッフから配られた毛布をかぶりながら、
客席に座り続けていてくれました。

それだけではなく、
とびきりの笑顔と拍手、
そしてありったけの「I Love You!」という歌声とともに、
ライブに《参加》してくれましたッ!!

強い風に負けないように、
《バラ色の薔薇》《あの星の友人》と、
思い切り、歌い、ヴァイオリンを弾きまくった後、
MCでごあいさつすると、
《笑顔満開》の拍手で応えてくれるみなさん。

ちょっとテンポを落として演奏した《雲》では、
あまりの強風に、
何度もヴァイオリンの弓がもっていかれそうにもなって、
続く《ぼくの声が》を演奏している途中から、
いよいよ雨も強くなってきたけれど、
それでも笑顔で手を叩きながら、
地元のみなさんからボランティアスタッフへ、
ボランティアスタッフから地元のみなさんへ、
そして、全員声を合わせ、
ぼくらが出会った能登への「I Love You♪」を響かせてくれたみなさん。

《毎日が歌ってる》の前のMCでは
ひとつひとつの言葉に大きくうなずきながら、
しっかり想いを受け止めてくれたことを確信できる、
大きな拍手をくださったみなさん。

そして《ぼくにはきみがいる》を歌い終えたぼくらに、
「ありがとうッ!!」
「本当にありがとうッ!!」
「アンコールッ!!!」と、
ありったけの声と拍手をくださったみなさん。

陽も傾いた午後6時、
相変わらずの強風の中演奏した、《バラ色の薔薇》が終わり、
ステージを下りたぼくに駆けより、
笑顔の握手攻めをしてくださったみなさんのことを、
ぼくは決して忘れませんッ!!


まさかまさかのコンピュータトラブルのため、
1時間半遅れで羽田を飛び立った飛行機が、
着陸態勢に入った時、
「うわ?、すごくきれいッ!
こんな緑色、見たことないッ
一面深い緑色で、そこに一本だけ、スーッと道が走ってるッ」
と、マネージャー☆ナカジマが、口にした言葉。
それだけでぼくの目の前にも、
あざやかな緑色が広がりました。
そして、その緑色の向こうには、
これから出会う人たちが暮らしているのだと、
強く強く感じました。

「緑って、《命の色》なんだよね」
そんなことを話しているうちに、着陸した能登。
そこはまさに《命の街》でした。

客席から、ライブ参加してくれたみなさんだけでなく、
空港や、門前そば屋さんで、ぼくらを出迎えてくれた方々、
翌日の朝市で、言葉を交わしたおばちゃんたち。
明るさ、強さ、あたたかさ、
そして何よりの《おもてなしの心》
この街でのすべての出会いは、
飛行機から、《緑色》を観た時と同じ感覚、
つまり《命》を感じるものばかりでした。

ライブの間、ずっと吹きつづけていた強風は、
何度も冨士くんの譜面台を倒し、
楽器を弾くためのフォームを崩し、
ぼくの髪の毛をオールバックにしやがり、(笑)
何より、体温を低下させ、
とにかく色々なものを、剥ぎ取っていったけど、
でも、そんな強風は、
ぼくの中にある《よけいなものたち》も、
同時に吹き飛ばしてくれたんだと思います。
もうほんと、《想い》しか、
残っていなかった。

そしてそんな《想い》を、
客席からも、たくさん感じることができましたッ!
とにかく、あのライブのすべてが、
《二度と際限不可能な空間》となりました。

このライブにかかわったすべてのみなさんに、
心から感謝していますッ!

そしてそして、《命の街》に、
また必ず、おじゃましたいと思っています!
能登のみなさん、
お互い元気に、笑顔で再会しましょう!
その時をたのしみにしていますッ!!

前回エントリーをアップしてから、早一週間。
各所との連絡も順調に進み、
ついに最終リハーサルも無事終了し、
いよいよ明日、4時半起きで能登に行ってきます。

今回はじめてコンビを組むギタリスト、
冨士くんの演奏も最高ッ♪
特に《バラ色の薔薇》の、鋭く、そしてあたたかなカッティングは、
歌っていて、うれしくなっちゃうほどッ☆

明日は冒頭のヴァイオリンソロから、
思いっきり演奏してきます。

ついさっき、
《情報メール》
を送信したら、
その数分後に、さっそく
応援メールが届き、
とてもうれしかったですッ☆

能登での模様は、
もちろん
《前のめりッ》
でも、レポートしていきますッ☆

ここのコメント欄にも、
様々なメッセージを書き込んでもらえたら、
とても心強いです。
旅先からもチェックするので、
みなさん、応援よろしくお願いしますッ!
《前のめりッ》
にもあるように、
今月末、能登で歌うことになりました。

能登半島沖地震があったのが、3月25日。
今月に入り、
被災されたみなさんの、仮設住宅への引越しも終わり、
避難所を閉鎖、
ボランティアセンターを閉所するのにともない、
ボランティア解散式というものが催され、
そのセレモニーにおじゃまして、歌ってきます。

このエントリーを書いてる段階でも、
現地や、スタッフのみなさんとの間で、
まだ、色々なことを確認・確定させている最中。
まさに急ピッチで、準備を進めています。

それと並行して、
あるボランティアさんが書かれた、レポートも読ませてもらいました。
地震発生直後、
人や建物の安否を気にかけながら、
被害状況を収集しているところからはじまり、
すぐさま能登に乗り込んで、
関係各所と連絡を取りながら、
全国からやってくる、一般ボランティアの受け入れについて相談。
さらには、避難所でお茶をふるまったり、
瓦礫の撤去作業等を通して、
ゆっくり、でも確かにはぐくまれていった、
能登のみなさんとの心の交流。

毎日深夜までの活動を終えてから、
つづられているレポートの文章は、とても明るくて、
同時にどんな時も、被災されたみなさんのことを最優先に考えながら、
行動されていることが伝わってきて、
胸が熱くなりました。


震災から約2ヶ月経った5月27日。
かけがえのない絆で結ばれたみなさんの中に、
縁あって、ぼくもおじゃまするわけですが、
言葉だけでなく、
聴いてくれるひとりひとりの中で、
自由に広がっていく、
音楽というものを通して、
みなさんと響き合えたらと思っています。

会場は、仮設住宅すぐ脇の、
ボランティアセンター前の広場。
屋外での本番なので、
とにかくお天気に恵まれることも、
心から願ってますッ!

これから、《前のめりッ》でも、
様々なレポをしていく予定ですッ♪

それから当日は、
地元のみなさんと、ボランティアのみなさんのためのイベントなので、
一般のみなさんの入場はできないのですが、
たとえ離れていても、
能登へと想いを飛ばしてもらえたら、
とても心強いです。

本番まで、あと一週間ッ!
精いっぱい準備して、
ありったけの想いを込めて歌ってくるので、
みなさん、応援よろしくお願いしますッ!

あれから6年

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今日は、9年半いっしょに歩いた、
ぼくの盲導犬エルムの命日。

あれからもう、6年。
なんだかあっという間だった気もするし、
ずいぶんいろんなことがあったようにも感じるなあ。

思えば、6年前の5月2日も、今日と同じ水曜日。
毎週、エルムが心待ちにしている、
家族みんなが休みの日でした。

毎年、この日は、
「今日だったんだよな」と思いながら、ベッドを抜け出し、
午前11時を回ったあたりから、
エルムが息を引き取った27分にかけて、
なんとも言えない胸の高鳴りを感じてしまうけど、
それ以外の日に、いつも不意に浮かんでくるのは、
もっとぜんぜん別のシーンばかり。

ほんと、あらためて思うけど、
人の中に残っていくものは、
《わかれ》ではなくて、
それよりずっと鮮やかに、
《出会い》そして、《ともに重ねた日々》が刻まれているんだなと、
エルムを想う度に感じます。

まだまだぼくらは、
ともに日々を重ねながら、
今までを抱きしめ、
これからに向かって。
今この瞬間を、生き続けていくんだよね。

エルム、
お前のことを想う時、
同時に今、《生きている》ということを、
そして、ぼくらがつながっているということを、
強く強く感じるよ。

なんだか元気になってきたッ☆
さぁ、明日も歌うぞッ♪

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